削らない虫歯治療とは?

虫歯治療は削らなくてもできる

削らずに殺菌する

虫歯になったら歯科医院に行って治療を受けるでしょう。虫歯治療は歯を削るものだという認識の人が多いです。そのため、歯科医院に行くのが億劫になってしまう人もいるかもしれません。しかし、歯科医院によっては、歯を削らない虫歯治療を行っているところもあります。

そもそも虫歯は歯に食べカスなどが長時間付着したまま放置され、それが原因で虫歯菌が繁殖することで起こります。そして、虫歯菌を殺菌して無菌化することで虫歯を治す治療方法があります。歯を削らずに済むため、治療に対して前向きになれる人が多いです。 殺菌する方法はいくつかあり、歯科医院によって対応している方法が異なります。

例えば、オゾンを使って殺菌する方法や次亜塩素酸電解除菌水を使用する方法などです。オゾンは殺菌力が非常に強く、塩素の7倍もあるとされています。そのため、虫歯菌も退治できるのです。次亜塩素酸電解除菌水を使用する方法は、初期の虫歯に対して行われます。

レーザーを使用する

人間の歯の表面にはエナメル質で覆われています。このエナメル質が歯の内部の部分を保護する役割を果たしています。

エナメル質がある限りは、歯の内部が溶かされてしまうことはありません。しかし、酸が歯の表面に触れることで、エナメル質がダメージを受けます。そうなると、歯の内部も溶かされて虫歯になってしまいます。ただ、エナメル質自体は、一度破壊されたら終わりではありません。唾液の成分により再石灰化します。それでも、再石灰化が追いつかないと、虫歯になりやすくなるのです。

そして、レーザーを使用するプラズマレーザー治療というのがあります。プラズマレーザーが当てられると、歯のエナメル質が強化され、内部の部分も酸に対して強くなります。これにより、歯の再石灰化を促すことができるため、削らない虫歯治療が可能です。

また、歯の再石灰化のためには、ミネラル成分が必要になります。レーザーと併せて、ミネラル成分を補給することも多いです。